夜空と陸とのすきま

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Cinematrix―伊藤計劃映画時評集2/伊藤計劃

 

 

 

絶賛伊藤計劃祭!
本屋さんに行くと面出し&フェアでわっしょいわっしょい!
3作同時映画化は残念ながら近場の映画館で上映してくれなくて、ちょっと仕事が忙しい時期なので遠くの映画館までは観にいけないのですが、トリビュート本は買おうかな。

さて伊藤氏の映画時評集2です。
もう爆笑の連続です。
「アヴァロン」「リベリオン」「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「ロード・オブ・ザ・リング二つの塔」「マトリックス リローデッド」「イノセンス」など、観た観た〜って好きな映画ばかりで嬉しい。

「ロード・オブ・ザ・リング二つの塔」で死について語る伊藤氏がせつなくなり、
リベリオン」で暗黒の管理社会設定に萌えまくる伊藤氏が愛おしい。

イノセンス」では、映像と言葉が別々のレイヤーで、映像が語っている物語と言葉が語っている物語が別個に進行している構造物という指摘は眼から鱗でした。そう考えると、確かにすとんと腑に落ちるなぁ。

最後の時評が渡辺文樹監督の「ハラハラとけー」。そうきたか、触れてはならぬものに!映画の奥深さを思い知りました。

映画を観る。知識や感性が豊かになる。そして映画から持ち帰れる物が多くなる。
たくさん映画を観よう!