夜空と陸とのすきま

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行ってはいけない世界遺産/花霞和彦

 

 

行ってはいけない世界遺産

行ってはいけない世界遺産

 

 図書館で借りる。

60カ国以上、185件の世界遺産を訪れた著者が辛口で斬るリアルガイド。あとがきには死ぬまでに行くべきおすすめ世界遺産もあり。

2014年で1000件を超す登録数の世界遺産。写真で見る限りでは大変美しい光景の場所ばかりですが、この本で紹介されている世界遺産は、ギリシャアクロポリスは工事中ばかりで修復部分が妙に新しい素材で古さを感じないとか、トルコのパムッカレは干上がっているとか、イタリアのアマルフィ海岸は熱海そっくりとか、現地に行かないとわからないことばかりで大変面白かったです。

学生の頃に中国・万里の長城に行きましたが、城壁に書かれた落書きの多さにビックリしたことを思いだしました。人混みも半端なくて悠久の歴史にひたることはまずできなかったです。世界遺産に登録されたことにより、大勢の観光客が訪れさらに劣化を加速させる矛盾。現地の人の生活と歴史建造物や自然景観がうまくあって残っていくことが理想ですが、現実は難しいのですね。

著者オススメNo.1のヨルダンのペトラは、私もいつか行ってみたいあこがれの地。
でも世界一高い入場料とは知りませんでした。(一日券8500円らしい!ネズミの国以上だぜ)