夜空と陸とのすきま

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白暮のクロニクル/ゆうきまさみ

 

 

 

レンタルコミックで借りる。

不老不死「オキナガ」をめぐるミステリー

ゆうき氏の作品は昔から読んできましたが、今回の新作も相変わらずの安定感、スローペースな展開と伏線てんこ盛りで面白かったです。売上に貢献せずごめんなさい(^_^;)もう本棚パンパンで、長くなりそうなコミックが入る余地が…(いいわけ)。

ゆうき氏の「パトレイバー」を中学生の頃から愛読していた私は、パトレイバーの大人(おっさん)の駆け引きに魅了されましたが、「白暮」もおっさん大活躍、セリフ長い長い。主人公(89歳)もヒロインも見た目は若くても中身はおっさん!瓶ビールに地味なグラスで手酌。相変わらずだなぁ〜20代女子ならもう少しオシャレ心と色気があっても…と内心思いつつ、ゆうきまさみなので!もう良し!ザ・おじさんの久保園さんもサイコー!

1巻につきひとつのエピソードという展開をとっているので、まとめ読みしやすいです。2巻での沖縄戦とのからみ、日本に10万人もいる不老不死「オキナガ」と厚生労働省とのかかわり、そして不老不死なのに実に地味に生活している「オキナガ」達、細かい設定が楽しい。10万人という数も凄く多く感じるのですが、「羊年」も含めて、これからどうなっていくのか、続きに期待しています。

実はゆうき作品では「ゆうきまさみはてしない物語」が一番好きだったりするんですが、その流れをくむ感じのTwitterのウォッチも楽しみ。この方のアンテナは鋭いと思う。