夜空と陸とのすきま

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ライトスタッフ/The Right Stuff

 

ライトスタッフ 製作30周年記念版 [Blu-ray]
 

 

レンタルで借りる。

NASAアポロ計画より前の、マーキュリー計画(有人宇宙飛行)の話。

インターステラー」のパンフで 影響を受けた映画の一つにあげられていた「ライトスタッフ」。どれどれと見てみたら、しょっぱなの雲の中の飛行シーンがまんまだったし、宇宙飛行士と家族の物語というのも同じ。

でも私は、大河ドラマ黒田官兵衛」で中谷美紀が出てくると、「そっち(奥)の話はいいから、話を進めてくれ!」といつも思ってしまうクチなので、今回のパイロット達の夫人が出てくるシーンは早送りしたくてワジワジ。女達の待って、我慢して、心配するだけのヒステリックな演出が長いのは辛い。我慢してたら眠たくなって、宇宙飛行士を集める前あたりは意識朦朧。後半(1時間半)を過ぎたあたりからは、一転してとても面白くなり、特にソ連の描き方がいい。スプートニク・ショックやガガーリンの成功時のあのソ連の指導者の不適な笑い!サルを宇宙に打ち上げてる場合じゃないよ!と当時のアメリカのパニック振りがよくわかります。壮絶な宇宙開発競争だったのね。

そしてマーキュリーセブンの強者で個性的な宇宙飛行士たちと、初めて音速の壁を破ったチャック・イエーガーの一匹狼ぶりが清々しい。いい男満載な映画でした。ホルストの「惑星」もベストマッチ。

最後のテキサスでの歓迎会のシーンが、「カウボーイ」「チアガール」「ステーキ」とアメリカアイコン満載で笑ってしまったのと、いまさらなんですが、ゆうきまさみの漫画「機動警察パトレイバー」の第1話「ザ・ライトスタッフ(あっ軽い人々)」、最終話「THE RIGHT STUFF-正しい資質-」の意味が理解できて嬉しかったりもしました。