本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

数寄です!/山下和美

数寄です! 1

 

図書館で1~3巻を借りる。

漫画家山下和美氏が、都内に数寄屋を建てる実録エッセイ。

数寄屋の設計士 蔵田氏と出会い、土地購入から建設のうんちくももちろんたっぷり詰まってますが、それ以上に山下氏本人の漫画家生活、トラブルからの引っ越し、実家建て直しと東日本大震災当時のこと、漫画作品のことなどが描かれていて、そちらの方が印象的でした。

「柳沢教授」も「不思議な少年」もずっと愛読してますが
ある頃から、やたらと人物が老けて(弛んで)る
描写が増えたなぁと思っていたけど
同じ事を編集者から「最近、教授の身長が縮んでますよ!」
と指摘されていたとは。

あと、「不思議な少年」はどこかで見た話が多いなと思ってましたが
これも編集者から「ネタ切れなら映画を見なさい、小説を読みなさい」
と指示されて、映画の名作を見まくったとありました。
うーん、やっぱりそうだったんだ。
でも名作の核心部分をこぼさずに、漫画で丁寧に描かれているのはさすがですね。

何よりも一番驚いたのは、使う暇もなく稼いできた原稿料を
銀行員のすすめるままに投資して、リーマンショックでほぼ皆無という
恐ろしすぎる話。そんな世間知らずな自分を漫画でさらけだす勇気!

数寄屋については、和の文化・数寄者などの解説を
蔵田氏がエッセイで綴っているので
その文章も面白くためになりました。

自分も古い家に住んでますが、ちょっと数寄屋っぽい部屋があるよなと
あらためて思ったら、義父の本棚に数寄屋造りの写真集が何冊も!
身近に数寄者がいたよ…。