夜空と陸とのすきま

SF好き SF小説1000本ノックを目指しています

オタク・イン・USA/パトリック・マシアス著 町山智浩編・訳

 

 

本屋で文庫本を購入。

レジに持っていくのが恥ずかしかった!
なんの羞恥プレイだよっていうこのタイトルと表紙。
本屋のお兄さんニヤニヤしていたよヽ(`Д´#)ノ

でも内容は大変よろしい!

 

この本を読んでいたときに、たまたまTwitterで知った、悪名名高い「風の谷のナウシカ」北米版公開告知ポスター。(そうとう昔の話らしいですが)↓

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ペガサスなんかいましたか?
下の怪物は巨神兵王蟲

と、このでたらめクオリティに目眩しまくり。

最近では「ドラえもん」のアメリカ版を作っていて
ドラ焼きがピザになるとか
しずかちゃんがボーイッシュで活発な少女にかわるとか
入浴シーンはNGだろうとよくネットで見聞きします。

そして、この「オタク・イン・USA」を読むと、なぜ日本のアニメと漫画がアメリカに渡った時に、こんな風になっちゃたのかの歴史がわかるのです。
なるほどという納得のいく解説が素晴らしかった!

アメリカは、どうして素直にその国の文化・風習を受け入れず、無理くりでも自国風に変えてしまうのか。(おもに原因は拝金主義なんだけど)
そもそも作品に対するリスペクトというものがないのか。そんな著者のいらだちも感じました。

でもインターネットの普及のおかげで、今はストレートに日本のアニメが見られるので、アメリカのオタクも変わりつつあるようです。

今夏のゴジラは、そんなアメリカのオタク達の反乱。本当に見たいゴジラは、トカゲじゃないんだと。いやあ嬉しい限りです。映画楽しみにしています。