古本で購入。
仕事の合間にちょろっと時間が空いたので、ふらふらとBOOKOFFへ。
そこで昔のハヤカワSF文庫、UFO関連、黒魔術関連、澁澤龍彦、ファンタジー系もろもろが突如大量入荷。どなたかコレクションを一斉放出しましたね(^_^;)
そんな中で100円コーナーに、この「失踪日記」が澁澤の「高丘親王航海記(ハードカバー)」と並んでいるんです。うわー108円って随分安くなったもんだなぁと「高丘親王航海記」は持っているので、お隣の「失踪日記」に。日本3大漫画賞を受賞し、かなり話題になったのももう10年近く前。気にはなっていたけどなかなか手が出なくて、ようやく買いました。
幼少の頃に「コロコロポロン」と「ななこSOS」のアニメを見てました。吾妻ひでおというとセーラー服でロリコンの元祖ってイメージ。一世を風靡した漫画家が2回の失踪、自殺未遂、アル中と壮絶な人生を送っていたとは思いもよらなかったです。
この本では、なにより漫画の力を実感しました。
実写、アニメ、文章だとどう書いてもイタイ、きつい、悲惨な内容なのに、コマ割の漫画だとすらすら読めてしまう不思議。情報量が限定されるので、よけいなところが見えないのがいいのでしょうか。あと吾妻氏の絵柄に救われたところが多かったと思います。漫画としてすばらしい完成度なので、間違っても映像化しないで欲しいなぁ。