図書館で借りる。
「こどものとも0.1.2」(福音館書店)で6年間続いた連載をまとめた本が、平凡社から出版されて、今年の3月発売なのにもうAmazonで売っていないとは、どういう大人の事情があるのだろうか?
とはいえ、どこの図書館でもお見かけします。
天野祐吉、野口聡一、谷川俊太郎、五味太郎、吉田戦車などなど、71人が書く絵本についてのエッセイ全てに、こうの史代さんの4コマ漫画が付くという、ゴージャス!
こうのさん、本当に本を愛していらっしゃるのね。
どちらも自分が子育てするようになって、図書館で借りてはじめて知った絵本です。
私が幼少の頃は、家に絵本というものがあんまりなくて、小学館の少年少女世界童話全集という分厚く赤いハードカバーの本を毎晩ちょっとずつ読んでもらった覚えがあります。あれはヤフオクでもなかなか見ないなぁ。外国の絵が綺麗だから頑張って買い揃えたと、母親が言っていました。アンデルセンかグリムの童話で、スパゲティの絵があって、フォークとスプーンでくるくる巻いて食べるんだなぁ。美味そうだなぁ。と凝視していたのを覚えてます。肝心の物語は馬耳東風で、絵ばっかり見ていた気がします。
「あのとき、この本」では、皆さん絵本との良き思い出を語ってますが、その中で漫画家の高野文子さんが「写真でみる 農耕と畜産の歴史」という「知のビジュアル百科」を紹介していて
絵本の読み聞かせがブームのようです。でも、おはなしの絵本が苦手な人もいると思うのだ。じつは、このわたしがそうなんです。
どこかにいるわたしと同じかた、この歴史図書はいかがですか?
これをひざの上に置いて、写真を指さしながらあれこれおしゃべりしたら、じゅうぶん、楽しいと思うんだけどな。
とあって、昔から「知のビジュアル百科」が大好きな私はおもわずにんまり。
この文章だけで、ズギュンと高野さんに心を奪われました。