夜空と陸とのすきま

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島はぼくらと/辻村深月

 

 

島はぼくらと (講談社文庫)

島はぼくらと (講談社文庫)

 

 

図書館で借りる。

ずばりのジャケ借りで、五十嵐さんの絵に惹かれて
手にとってみた。
あと、ダ・ヴィンチのプラチナ本で紹介されてたから
良書なんだろうなと思いつつ。
でも予想以上に、深みのある話でびっくり。

島からフェリーで本土に通う4人の高校生の話なんだけど
島社会の窮屈感も、都会からやってきたIターンの過去
ロハスや田舎暮らしの「きれい事」でない部分にもちゃんと向き合って
それでも「島はぼくらと」常に心にある。

村とIターン組の間に入って
村おこしをプロデュースするコミュニティデザイナーという職業も、
ちょうど近い仕事の方の講演を聴いたばかりなので
興味津々でした。

終盤の演劇の演出家さんとの出会いあたりは
あまりに偶然すぎて、ややご都合主義に感じたけれど
この出会いがないと話が進まないのででしょうがないかな。