図書館で借りる。
もっと早く、学生の頃に出会いたかった本。
(その頃にこの本が出版されていなかったことを不幸と思う)
図書館で借りてはみたが、そのうち絶対に購入したいです。
現代アーティストの山口氏が、日本美術の名品を解説。
絵師の筆遣いと上手い下手を指摘し、細部まで詳細にツッコミ。
並みの学芸員ではここまで気がつけない。というか、絶対に書けないはず。
かなりの画力がある山口氏だからこそ、実際に手を動かして描いてきた
作家だけがわかる境地までいってる、ものすごい感覚的な文章です。
ぽんぽん出てくる名画と画家の名前も、オール図版なしなので
「マネの笛を吹く少年」は、あーあれね、あの背景真っ白ねとか
「ヘンリー・ダーガーの非現実の王国で」は、ロリコン絵だったようなと
思い出せる人向き。もしくは、画像検索しながら読みをおすすめです。
そうしないと参考画像が少ないので、読み進められないと思います。