夜空と陸とのすきま

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ヘンな日本美術史/山口晃

 

ヘンな日本美術史

ヘンな日本美術史

  • 作者:山口 晃
  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

図書館で借りる。

もっと早く、学生の頃に出会いたかった本。
(その頃にこの本が出版されていなかったことを不幸と思う)
図書館で借りてはみたが、そのうち絶対に購入したいです。

現代アーティストの山口氏が、日本美術の名品を解説。
絵師の筆遣いと上手い下手を指摘し、細部まで詳細にツッコミ。
並みの学芸員ではここまで気がつけない。というか、絶対に書けないはず。

かなりの画力がある山口氏だからこそ、実際に手を動かして描いてきた
作家だけがわかる境地までいってる、ものすごい感覚的な文章です。

ぽんぽん出てくる名画と画家の名前も、オール図版なしなので
「マネの笛を吹く少年」は、あーあれね、あの背景真っ白ねとか
ヘンリー・ダーガー非現実の王国で」は、ロリコン絵だったようなと
思い出せる人向き。もしくは、画像検索しながら読みをおすすめです。
そうしないと参考画像が少ないので、読み進められないと思います。