本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

読書【小説SF】

時間のかかる彫刻/シオドア・スタージョン

いやー2月は本当にしんどかった。仕事終わって家事がすんだら、もうよぼよぼそのままベットに倒れ込んだ日々。これが鍋の中の昆布状態というやつね。2月後半少し楽になり、このスタージョンの短編集がなんとか読めました。文字が文章が五臓六腑に染み渡る…灼…

時間飛行士へのささやかな贈物 ディック傑作選2/フィリップ・K・ディック

早川から出ていたディック傑作選2。こちらも絶版みたいですね、ディックの新装版を次々に刊行している早川書房、ぜひ短編も傑作選じゃなくて全集みたいに出して欲しいな。これは大分前に古書店で購入した本、裏に「ワールド200」って値札ラベルが貼ってある…

パーキー・パットの日々 ディック傑作集1/フィリップ・K・ディック

2015年はSFを読むぞ!と決めて、今までに買いだめしたディックを初期作品から読んできましたが、まだ初期の短編集から脱せず。しかもSF本紹介サイトや書評を見て回り、早川&創元がわんさかある古書店に行ったりで、さらに本棚に蔵書が増えていき…。どうすん…

逆行の夏 ジョン・ヴァーリイ傑作選/ジョン・ヴァーリイ

まさかヴァーリイをご存じない。なにも失くしたことがないならそれでいいけど。円城 塔 という帯が目にとまり、サー!知りませんでしたっ!すぐ読ませていただきます!とレジに持っていきました。新しい作家さんだと思っていたら、70〜80年代を代表するサイ…

高い城の男/フィリップ・K・ディック

第2次世界大戦でイタリア・ドイツ・日本の枢軸国が勝利して、〜15年後のアメリカはナチスドイツと大日本帝国に占領されていて…というパラレルワールドでディストピアなお話。戦後15年でナチスはさっさと火星までの宇宙開拓を始めているのも驚き!(もちろん…

紙の動物園/ケン・リュウ

私の読みたい本リストにテネシー・ウィリアムズ「ガラスの動物園」がありまして(確か豊崎由美氏が押してた)、最近、大森望氏の書籍紹介記事で面白そうだなと興味をもったのが、ケン・リュウの「紙の動物園」。本屋さんの棚でみかけたときには「ここにあっ…

未来医師/フィリップ・K・ディック

2010年現在から25世紀にタイムスリップした医師パーソンズ。そこは人種の混交が進み、混合言語を話し、複数の部族に別れて暮らす平均年齢15歳の悪夢的な未来世界だった…というお話。後半は未来や過去を行き来して、歴史の改変を試みる攻防戦を繰り広げる波瀾…

虚空の眼/フィリップ・K・ディック

1991年初版の創元推理文庫版を古本で購入して読む。創元推理文庫版は絶版なので、今入手できるのはハヤカワ文庫版の新訳「宇宙の眼」。こちらの方とも読み比べてみたいですね、新訳の方が文章に勢いがありそう。 宇宙の眼 ハヤカワ文庫SF 作者: フィリップ…

フィリップ・K・ディック短篇集〈2〉ウォー・ゲーム/フィリップ・K・ディック

ディック50年代の短編集。今年は積ん読ディックを読むぞと決めて、まだ50年代…。初期から読み進めていますが、山頂は遠いな〜。 絶版となっているちくま文庫版の短編集は<1>が入手できてなくて、この<2>もいつ買ったのかまったく覚えていないんだが、裏には…

地図にない町 ディック幻想短編集/フィリップ・K・ディック

ディック初期短編集。初期はアイデア勝負で量産していった短編ですが、どれもピリリと辛さがきいていて面白い。ちょっとブラットベリのブラックさを彷彿とさせる。1950年代の冷戦・核戦争・第3次世界大戦への恐怖が影響されている作品が多く感じられ、特に朝…

偶然世界/フィリップ・K・ディック

ディック処女長編作。ハヤカワの新装版シリーズは表紙がかっこいいなぁ。古本屋で購入したので、新装版が少しうらやましい。 ゲームとクイズ(くじ)と暗殺の未来社会という設定。無作為に作動する権力転移装置ボトルの抽選で最高権力者(クイズマスター)に…

象られた力/飛 浩隆

同作者の『グラン・ヴァカンス』を探していたのですが、先にこちらの短編集に出会いました。飛浩隆…発表作は少ないけれど、すごい腕前!まるでテッド・チャンみたい。すいません、飛氏を今まで知らなかったことを後悔してしまいました。 四つの短編、まずは…

たんぽぽ娘/ロバート・F・ヤング

図書館で単行本を借りる。 図書館の棚で『たんぽぽ娘』の文字をみた時に、どこかでみたタイトルだなと思いましたが、『ビブリア古書堂の事件手帖』で栞子さんが紹介していたなと気がつきました。この短編集とたんぽぽ娘単体の本もそろってある。ビブリア人気…

ヴァルカンの鉄鎚/フィリップ・K・ディック

本屋さんで購入。 核戦争以降、人類の重要事項の決定を委ねられたコンピュータ(ヴァルカン3号)と反体制の宗教団体との戦いが始まり…というお話。 30年ぶりに完全翻訳、というのも訳出していた当時のSF雑誌が休刊して頓挫し、忘れ去られていたからという、…

虎よ、虎よ! /アルフレッド・ベスター

本屋で購入。 SF版巌窟王宇宙で難破して半年間の漂流中に、通りかかったのに救助してくれなかった宇宙船「ヴォーガ」に復讐を誓うガリー・フォイルの話。 ガリーの乗っていた難破船にお宝があり、そのため世界中から命を狙われるガリー。俺の復讐を邪魔すん…

ゴーレム100/アルフレッド・ベスター

図書館で借りる。 美術の世界の「ネオダダ」を知った時に、反芸術ですっちゃかめっちゃか暴れるのは、もう一昔前にやっちゃったんだな(´・ω・`)と思ったものですが、この作品もそれに近くて、1980年出版でここまでの破壊力、最高にぶっ壊れたゲスな(褒め言…

デス博士の島その他の物語/ジーン・ウルフ

図書館で借りる。 隣町の図書館は海外文学の本棚だけが南向きで、見事にすべての背表紙が日焼けしており、どの本も年季が入っている古書のようなのでなんとなくスルーしていましたが、初めて腰をすえてよく見てみると柳下毅一郎さんの名前が!よくよく見てみ…

ジョーンズの世界/フィリップ・K・ディック

古書店で購入、積ん読消化。 ディック初期の第二長編。一年先の予知ができるジョーンズと、彼を取り締まる秘密警察官の話。 同時に金星に適した体に改造されたミュータント達の話と、宇宙からのドリフター(漂流者)の話も進むため、大風呂敷を広げすぎて収…

献灯使/多和田葉子

図書館で借りる。 3.11その後の大災害後、放射能汚染で老人は不死となり、生まれてくる子どもは弱い体を持つ鎖国中の日本、という近未来ディストピア小説。 そして終わり方が腑に落ちないので純文学。 元気な120歳の老人義郎と病弱なひ孫 無名の明るさと、文…

屍者の帝国/伊藤計劃×円城塔

図書館で借りる。 屍者化技術が普及した19世紀末、大英帝国の諜報員ジョン・ワトソンは戦乱のアフガニスタンに潜入。カラマーゾフより渾身の依頼を受け、魂の秘儀を求めて世界を駆ける…とコピペしちゃいましたが、スチーム・パンクSFでワトソン、某探偵の兄M…

あなたの人生の物語/テッド・チャン

本屋で購入、積ん読消化。 昔のSFも読みつつ、今時のSFも読むべしとテッド・チャンとグレッグ・イーガンに期待していますが、この「あなたの人生の物語」はものすごいものを読んだぞという衝撃がありました。8編の短編集この1冊しか出版されていない(他のア…

キリマンジャロ・マシーン/レイ・ブラットベリ

古本で購入。積ん読消化。 大分無意識にSFを買い込んできたらしく、本棚の積ん読半分はSF。今年はSFを読んでいこう。(いまごろ今年の目標をたてる) この短編集の本題にもなっている短編「キリマンジャロ・マシーン」は、”パパ”と呼ばれる老作家の話。読み…

十月の旅人/レイ・ブラットベリ

古本屋で購入、積ん読消化。 ノスタルジアと残酷、無邪気な童心と突如訪れる狂気ー宇宙時代の散文詩人レイ・ブラットベリの初期短編集。 かなり久々にブラットベリを読んでみましたが、初期作品ということもあるだろうけど、こんなに怖い話を書く人だったの…

人間以上/シオドア・スタージョン

古本で購入、積ん読消化。 子供やモウコ病の赤ん坊、白痴といったいわゆる社会的弱者が連携し、集団となることで、ホモ・サピエンス(人類)以上の能力を持つようになるホモ・ゲシュタルト(集団人) を描いた古典SF。 読んではみたものの、正直うまく咀嚼…

玩具修理者/小林泰三

古本にて購入。 以前、はてなブログで京大SF研究部OB(うろ覚え)がオススメするSF小説リストに角川ホラー文庫の「玩具修理者」が入っていたので、ホラー扱いだけどSFなのかなと気になって、読んでみました。 第2回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞した「玩具…

時は乱れて/フィリップ・K・ディック

本屋で購入。 私の本棚には、フィリップ・K・ディックコーナーがありまして、数年前から古本屋でPKDの本を見かけたら即買いしつつ、コツコツ集めていたのですが、最近はハヤカワが新訳版で続々と復刊してくれて、嬉しいやら読むなら新訳の方が読みやすいよな…

虐殺器官/伊藤計劃

古本屋で購入。 遺作「ハーモニー」を読んだので、デビュー作の方も。 2015年夏にアニメ映画化だそうで、先日絵も公表されてました。とりあえず萌じゃなかった、良かった。(今のところ) 伊藤計劃「虐殺器官」「ハーモニー」、2015年に劇場アニメに - ねと…

ハーモニー/伊藤計劃

図書館で借りる。 以前、「このSFがすごい!2009年度」を図書館の放出本でもらってきて読んでみたら、一様にこの「ハーモニー」の大絶賛、ハヤカワの陰謀?と疑ってしまうほど。でも確かに、星雲賞、日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞と総な…

わたしを離さないで/カズオ・イシグロ

以前、母が訪ねてきたときに「移動中に読んじゃった。面白かったよ、あげるわ」と言って本棚に置いていった本。 そのまま数年間放置。すっかり忘れていて、買った覚えのない本があるなぁと思い、手を出してみました。(読み終える頃にもらったことを思い出し…

縮みゆく男/リチャード・マシスン

本屋で購入(積ん読消化) 一日に、身長が1/7インチずつ縮んでいく奇病に冒されたスコットの孤独と絶望のなか苦難に立ち向かう最後の6日間の話。 この前に読んだ「ファビュラス・バーカー・ボーイズ地獄のアメリカ観光」で、ニューヨークの遊園地コニーアイ…