夜空と陸とのすきま

ゆるいSF脳。SF小説2000本ノックを目指しています

読書【ノンフィクション】

まぼろしの「日本的家族」/早川タダノリ(編著)

自民党がやたらと押し付けてくる三世代同居、サザエさん的な日本の家族とは。7名の著者による総ツッコミ検証。読めば読むほど確かにまぼろしに見えるけど、うちの家族がまさしくその「田舎の」「伝統的な」「家父長制的ヒエラルキー」家族モデルに当てはまっ…

イスラム飲酒紀行/高野秀行

春休みは子供と南国に帰省してきました。桜は満開、早くも初夏の陽気で蚊も出てきてる。そして旅のお供は旅本がベストですな、というわけで高野さんのイスラム圏紀行文。厳密に飲酒を禁止されているイスラム圏で、執念の酒を求めるという、お酒なんてあるわ…

山怪 山人が語る不思議な話/田中康弘

フリーランスのカメラマンである作者が登山者、マタギ、山沿いに住む人々を全国津々浦々渡って取材をし、まとめあげた山の不思議話。オチもなく、タヌキかキツネに馬鹿されたなどなど、民話になる前の原型のような話がたくさんあり、想像力をかき立てられま…

世界を見てしまった男たち 江戸の異郷体験/春名 徹

BRUTUSの「危険な読書」特集で探検家の角幡唯介氏が対談で紹介していた本。もう出版社に在庫無しだったから、面白そうな本だけど入手できないかなと思いつつダメ元でBOOKOFFに出かけたらありました。これは速攻読めということね!神々しく光って見えたよ。Am…

怪魚ウモッカ格闘記インドへの道/高野秀行

海の向こうに浮かぶタージマハルが蜃気楼のように見える意味深な表紙、インドへの道という副題。 高野さん、インドに謎の怪魚を探しに行きたい!行かせて!というノンフィクション。なんだよ、結局インドには行けないのかよとガッカリですが、入国審査に引っ…

解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯/ウェンディ・ムーア

コミックス「決してマネをしないでください」(蛇蔵/講談社)に登場したジョン・ハンターが強烈すぎて、もっと読みたくなり書店で購入。 18世紀イギリス・ロンドンの外科医であり、奇人鬼才博物学者ジョン・ハンターの生涯を描く。天才的な解剖の腕を持ち、…

怪獣記/高野秀行

トルコ東部のワン湖で謎の巨大生物ジャナワールの真実に迫るノンフィクション。ネッシーみたいな怪獣がいるというオカルトな情報を元に、とにかく現場に行ってみようと、フットワークも軽く飛行機に飛び乗りトルコで突撃取材を敢行。個性的なガイドと運転手…

幻獣ムベンベを追え/高野秀行

仕事で疲れ果てて、ヨボヨボと蒲団に潜り込み、文庫本をひらいて高野さんにアフリカのコンゴへ連れて行ってもらう秋の夜長。最高でした! さて、サブキャンプへ向けて出発である。空は晴れ渡り、綿をちぎってばらまいたようなふかふかした雲が青の中に浮かん…

アヘン王国潜入記/高野秀行

高野さんビルマへ行き、反政府ゲリラの支配地でケシ栽培を手伝いアヘン中毒になるというルポタージュ。1995年のビルマの話なので今から20年も前ですが、学生だった自分も同時期に中国雲南省近くまで旅したことがあり、あの山々の先にこんな無法地帯があった…

謎の独立国家ソマリランド/高野秀行

アフリカ大陸北東部、アフリカの角と呼ばれる地域に位置するソマリアは、現在、壮絶「北斗の拳」状態の戦国南部ソマリアと、海賊プントランドと、奇跡のハイブリッド民主主義国家の「ラピュタ」ソマリランドにわかれている。なぜ内戦が続く不安定な地に、突…

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活/高野秀行

録り溜めた深夜テレビ番組「クレイジー・ジャーニー」をひたすら見て消化しているこの頃、高野秀行氏もその番組で知りました。番組内で「ちっとも本が売れない」とぼやいていましたが、この人の本すんごく面白いよ!某百田氏の本よりこういう本がベストセラ…

最も危険なアメリカ映画/町山智浩

「ハリウッド映画から見る、アメリカの病理」ということで、映画評論家町山さんによる、本当は怖いハリウッド映画本。 正直、知らない映画ばかりだったし、映画の紹介よりも、差別!差別!なアメリカの深い闇に (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしながら読みました…

ケルアックに学べ 「オン・ザ・ロード」を読み解く6つのレッスン/ジョン・リーランド

原題は「Why Kerouac Matters」(なぜケルアックが気になるのか)。そう、「オン・ザ・ロード」の良さがさっぱりわかんなくて、もやもやしていてずっと気になっているんだよ、と読んでみました。翻訳も上手いのか、とても読みやすかったです。 「オン・ザ・…

それっ!日本語で言えばいいのに!!/カタカナ語研究会議監修

あえてカタカナ語を使うことで、言った本人は満足感たっぷりなのでしょうが、想いを伝えることの基本を忘れている人が、最近、多いような気がします。 私は不定期でちょっとしたパソコン関係のお仕事をしているもので、次々と登場するパソコン用語&IT用語に…

インテリジェンスの最強テキスト/手嶋龍一・佐藤優

テッシーと佐藤優の「インテリジェンス対論3部作」の続きは、対談集ではなく論考形式でした。ハードカバーになって地図も年表も用語解説もついていてとても内容が充実していて良かった。私の日常生活には何もかかわりがないと思われる海外情勢、でも新聞を読…

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか/大塚ひかり

大型連休というものは、おさんどんがさらに忙しくなるだけだなぁ(ぼやき)とあるところからお餅を大量に頂き、正月でもないのに雑煮、納豆餅、きなこ餅と餅三昧の日々を送っています。今日のお昼は力もちラーメンかな…。 さて、こちらの「昔話はなぜ、お爺…

最新 地図で読む世界情勢 これだけは知っておきたい世界のこと

年末にいつも通っている図書館へおせちのレシピ本を借りに行ったところ、新書棚で見かけて、ちょうど読んでいた「大世界史」に地図がないのが不安だったので、なにか参考になるかとついでに借りました。 どちらかというと、テーマに沿ったデータ的要素での…

街場のメディア論/内田樹

前回、村上春樹本の感想を書いたら、今まで見たことのないアクセス数がありました。あらためて村上ネームバリューすごっ!小心者なので数百アクセス越えただけでガクブルです。初めましての方、☆をつけていただいてありがとうございます。 さて先月のCREA9月…

行ってはいけない世界遺産/花霞和彦

図書館で借りる。 60カ国以上、185件の世界遺産を訪れた著者が辛口で斬るリアルガイド。あとがきには死ぬまでに行くべきおすすめ世界遺産もあり。 2014年で1000件を超す登録数の世界遺産。写真で見る限りでは大変美しい光景の場所ばかりですが、この本で紹介…

絶対に行けない世界の非公開区域99 ガザの地下トンネルから女王の寝室まで/ダニエル・スミス

図書館で借りる。 世界の非公開区域施設や地域を集めたナショナル・ジオグラフィクの本。 年末にHONZで紹介されていて、非常に気になっていた本でして、新着図書棚で見つけてラッキーと借りて読んではみたものの…。うーんHONZのレビューでは面白そうだったん…

東大オタク学講座/岡田斗司夫

古本屋で購入。 96年〜97年にかけて東大で行ったオタク文化論の傑作選。20年近くも前なんだけど、現在の未来予想図がだいたい当たっていて、そこは興味深いところです。前半は、オタクの定義やアニメ・漫画の技術的なところについて。オカルト概論が一番楽し…

車谷長吉の人生相談 人生の救い/車谷長吉

古本で購入、積ん読消化。 老若男女からの投稿による人生相談に最後の文士こと車谷長吉が答える。朝日新聞土曜日別刷に連載されている「悩みのるつぼ(車谷長吉回答)」をまとめた文庫本。 巻末の万城目学氏の解説文で 「いやあ、今日も車谷先生、豪快に殺し…

勝てる読書/豊﨑由美

図書館で借りる。 ガタスタ屋トヨザキ社長の本はもっとないのか!と図書館で検索したところ、この本だけでした。しかも児童書コーナー。14歳向けとのことですが、内容はかなりの大人向け。自分が14歳の時なんて、部活やってて、火曜の少年ジャンプ発売が楽し…

放送禁止歌/森達也

古本屋で購入。 「竹田の子守歌」「手紙」「イムジン河」「ヨイトマケの唄」など、いわゆる放送禁止(要注意歌謡曲)はなぜ「放送されないのか」。歌手、テレビ局、民放連そして部落解放同盟へのインタビューを重ね、「放送禁止歌」というタイトルのテレビド…

まるでダメ男じゃん!「トホホ男子」で読む、百年ちょっとの名作23選/豊﨑由美

図書館で借りる。 トヨザキ社長こと豊﨑由美といえば、数年前に雑誌「ダ・ヴィンチ」で連載されていた「百年の誤読」を毎月楽しみに読んでいました。「百年の誤読」は、ここ百年くらいの名作を読んで斬りまくる(たまにベタ褒め)対談集。「百年の誤読」で紹…

オタク・イン・USA/パトリック・マシアス著 町山智浩編・訳

本屋で文庫本を購入。 レジに持っていくのが恥ずかしかった!なんの羞恥プレイだよっていうこのタイトルと表紙。本屋のお兄さんニヤニヤしていたよヽ(`Д´#)ノ でも内容は大変よろしい! この本を読んでいたときに、たまたまTwitterで知った、悪名名高い「風…

「世界征服」は可能か?/岡田斗司夫

古書店で購入。積ん読消化。 「世界征服」というと、アレクサンドロス大王、チンギス・ハーンを思い浮かべるのですが、オタキング岡田さんらしく悪の秘密結社、ショッカーの方。 いかに「世界征服」が大変な事業かというのを丸一冊で語っています。 前半の特…

137億年の物語/クリストファー・ロイド

図書館で借りる。 初めて図書館でリクエスト(おねだり)して購入してもらった。ありがとうございます! 宇宙誕生ビックバンから3.11までの物語を子ども向け(中高生?)に書かれた本。 大変読みやすくて、翻訳も上手。複雑な世界史をここまで流れるように解…

バカなおとなにならない脳/養老孟司

図書館で借りる。 筑摩書房の「よりみちパン!セ」シリーズは軽く読めるのに、子ども向けでもかなり本気で作られているのが好き。 今回は小中学生の「バカって治りますか?」「鼻から脳が出ますか?」「算数に集中できません」「解剖は残酷だと思いませんか…

介護ヘルパーは見た/藤原るか

古本で購入。 介護いずれくる課題だなぁと思い、手にとってみた。 ベテランヘルパーさんである著者が体験した訪問介護の現場、認知症の知識そして介護保険制度の解説と課題点とてんこ盛りな内容でした。 臨機応変、柔軟な対応でいないと介護は乗り切れないと…