本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

ガイコツ書店員 本田さん

レンタルコミックで数合わせのため、なんとなく手にとって借りてみたのですが、あまりにも面白くて、翌日本屋に買いに走りました! 書店員として働いている本田さんの実録コメディ。本田さんはガイコツだし、他の店員さんも紙袋やヘルメット、お面、などの仮…

ブレードランナー/Blade Runner

ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作とした名作映画。 これまた久しぶりにレンタルで借りて見返しました。学生の頃に見た時は途中で寝ちゃったのです。テンポが悪いわけでもないのに何でだろう。 今ではWikipediaで調べたらうんちくがい…

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?/フィリップ・K・ディック

人類が移住した火星から、地球に逃亡してきたアンドロイド達を狩る賞金稼ぎデッカードのお話。 ディックの初期作品から読んでいって、ようやくたどり着いた円熟期の名作「電気羊」。高校生の頃に県立図書館で初めて手に取って読んでから、もうウン十年目。そ…

メッセージ/Arrival

劇場で字幕版をみる。 世界中に突如現れた12機の謎の宇宙船、言語学者の主人公ルイーズは地球外生命体(ヘプタポッド)とファーストコンタクトを図り、未知なる言語を解読し、コミュニケーションを取ろうと試みる。彼らが地球に来た理由は一体何なのか。一方…

セルフ・クラフト・ワールド01/芝村裕吏

大規模多人数同時参加型オンライン(MMO)RPG「セルフクラフト」のゲーム世界内で、独自進化を遂げた人工生命<G-LOIFE>の謎とは、というお話。 鶴田謙二風なイラストにつられて図書館でジャケ借り。普段20世紀のSFばかり読んでいるので、今世紀のは久しぶり…

バーナード嬢曰く。/施川ユウキ

読書家キャラになりたいが、本を読むのがめんどくさく、手っ取り早く名文だけ覚えたい女子高生(バーナード嬢)とツッコミ役の男子高生、ミステリー好きの図書委員とSFマニアな女子2人の計4人しかでてこない、中二病的要素が詰まった読書好きのためのギャグ…

スウィングしなけりゃ意味がない/佐藤亜紀

最近は海外文学ばかり読んでいて、久々に手を取った佐藤亜紀の新作も大戦下のドイツが舞台という、ちっとも日本じゃない。 第二次世界大戦中ドイツ・ハンブルクのナチスなスウィングボーイズのお話。主人公達がおぼっちゃまなボンボンで、始終斜め上な目線で…

アヘン王国潜入記/高野秀行

高野さんビルマへ行き、反政府ゲリラの支配地でケシ栽培を手伝いアヘン中毒になるというルポタージュ。1995年のビルマの話なので今から20年も前ですが、学生だった自分も同時期に中国雲南省近くまで旅したことがあり、あの山々の先にこんな無法地帯があった…

ザップ・ガン/フィリップ・K・ディック

東西両陣営に分かれて新型兵器開発競争をしている人類。トランスによりインスピレーションを得る兵器ファッション・デザイナーが主人公。しかし開発された兵器は、実戦で活用するわけでもなく、政府がCGを駆使して作ったプロモーションビデオを見て、パーサ…

実況中継 トランプのアメリカ征服 言霊USA2017/町山智浩

珍しく発売当日に本屋でゲットした町山さんの新刊。週刊文春連載の「言霊USA」単行本第5弾で、2016年3月〜2017年2月までの連載まとめ。前半はヒラリー勝利確定な雰囲気だったトランプ前の世界のビフォアー、そしてまさかのトランプ大統領誕生しちゃったトラ…

時間のないホテル/ウィル・ワイルズ

家族旅行だとそんなに利用する機会もないので、あんまりかかわりがないビジネスホテルですが、「時間のないホテル」は世界中にチェーンを展開するビジネスホテルに閉じ込められる話。幻想小説でSFホラー。 チェーンホテル「ウェイ・イン」は、国際見本市が行…

無限の書/G・ウィロー・ウィルソン

昨日に続き一気に更新していますが、娘の春休みが終了したのでようやくブログ更新できるからなのです。書いているときに後ろからチラチラ見られると気恥ずかしいのですよ。あと、図書館返却日が迫っていて一気読みしているのもあります。今回は調子にのって…

ひるね姫

「009」以外はだいたい見ているはず、神山監督新作「ひるね姫」観に行っていきました。 観る前にチェックしたYahoo!映画の評価がぼろくそで、そんなに散々な出来なのか不安になってしまいましたが、そんなこともなく、背景も綺麗だし、ディティールが細部ま…

パーマー・エルドリッチの三つの聖痕/フィリップ・K・ディック

ついにディックの円熟期作品にたどりついたー。ディック山の折り返し地点到達。 異常気象により灼熱状態の地球から、太陽系の他の惑星に強制移民させられた人びとは、あまりにも不毛な土地に絶望し、ドラッグにのめりこんで現実逃避をしているという設定。俺…

地球の長い午後/ブライアン・W・オールディス

これから数十億年後の未来は、次第に太陽が膨張し始め、地球上の水分は蒸発し、砂漠化するかもと言われているそうです。子どもの頃に本でこの事実を知って、怖いけど私の生涯に関係なし、でも怖いという不思議な気持ちになりました。 この物語は遠い未来、太…

謎の独立国家ソマリランド/高野秀行

アフリカ大陸北東部、アフリカの角と呼ばれる地域に位置するソマリアは、現在、壮絶「北斗の拳」状態の戦国南部ソマリアと、海賊プントランドと、奇跡のハイブリッド民主主義国家の「ラピュタ」ソマリランドにわかれている。なぜ内戦が続く不安定な地に、突…

シェル・コレクター/アンソニー・ドーア

アンソニー・ドーアの処女短篇集。確かに文体のリズム感や、その場にいるような感覚におちいる情景描写は最新作「すべての見えない光」のほうが優っていますが(当たり前)、この短篇集を20代の若さで!という、繊細な物語を綴る力に恐れ入りました。傷つい…

ボタンの整理

ブログタイトルに針仕事と入れておきながら、大分ご無沙汰な針仕事ですが、たまりにたまったボタンを整理しています。 自分や家族の服を処分するときに、とって瓶に貯めているボタン。そんなのとっといてどうすんだとは思うのですが、亡くなった祖母がやって…

メアリと巨人/フィリップ・K・ディック

ディック初期の<普通>小説。そう、これには他惑星に移住とか、タイムマシーンとか、偽世界なんてモチーフは出てこないんです。二十歳の女の子とレコード屋のおっちゃんの恋の物語! ディックの小説で女の子が主人公ってのも珍しいし、大体が会話文で進んで…

パンドラの少女/M・R・ケアリー

奇病の爆発的な蔓延“大崩壊”から二十年。人間としての精神を失い、捕食本能に支配された“餓えた奴ら”により、文明世界は完全に崩壊していた―。わずかな生存者たちは、ロンドン北の軍事基地で、半分人間、半分ゾンビ状態にある子供たちを利用し、治療法を見つ…

メモリー・ウォール/アンソニー・ドーア

アンソニー・ドーアの「すべての見えない光」を読み終えて、その前に出版された短篇集「メモリー・ウォール」を借りてきました。短いけれど厚い6つの物語。自然の中が舞台で、におい、光、植物や虫と鳥の描写なども入れてくるのでその場にいるかのような錯覚…

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活/高野秀行

録り溜めた深夜テレビ番組「クレイジー・ジャーニー」をひたすら見て消化しているこの頃、高野秀行氏もその番組で知りました。番組内で「ちっとも本が売れない」とぼやいていましたが、この人の本すんごく面白いよ!某百田氏の本よりこういう本がベストセラ…

空間亀裂/フィリップ・K・ディック

西暦2080年、地球は人口爆発に陥り、史上初の黒人大統領候補ブリスキンは惑星植民計画の再開を宣言するが…というお話。 ディック60年代玉石混淆の「石」の方も大体読み進みました。巻末の解説で「十段階で二点」って、もう何回見たことか。いいの、それでも…

すべての見えない光/アンソニー・ドーア

第二次世界大戦時のフランス、サン・マロを舞台に、ドイツの少年兵とフランスの盲目の少女との出会いを描く物語。 時間に拘束される長いお仕事が終わったので、こうして本腰を入れて読書ができる歓びをかみしめています。この本はTwitterで話題になっていて…

黒豚姫の神隠し/カミツキレイニー

沖縄+ジャケ買い。 沖縄の離島に住む映画好きの中学生ヨナは、東京からの転校生・波多野清子が歌う姿に一目惚れして、ぜひ映画を撮りたいと思い立つが、偶然、波多野の後ろに怪しい黒い影を見てしまう。「私は黒い豚に呪われている」ー美少女の深まる謎とは…

この世界の片隅に

原作者のこうの史代さんが大好きで、ほぼ全作持っています。この原作の上巻が出た2007年は「夕凪の街 桜の国」が実写映画になって、「夕凪の街 桜の国」も良かったけれど、さらに上をゆくどえらい漫画が出たと衝撃を受けた覚えがあります。でものちにアニメ…

タイタンのゲーム・プレーヤー/フィリップ・K・ディック

ヴァグと呼ばれるタイタン星生物との戦いに敗れ、ヴァグに支配された地球人類。戦争により人口が激減し、さらに化学兵器の影響で極端に出生率が低下。一部の特権階級の人のみヴァグが持ち込んだ<ゲーム>で自分たちの土地を賭けたプレイに興じている…という…

翼を持つ少女 BISビブリオバトル部/山本弘

第3作目にあたる「世界が終わる前に」を読み終えた後に、娘が興味を持って1作目の「翼を持つ少女」を図書館で借りてきてくれました。「この『同人誌』って何?」「『BL』って何のこと?」など、おおぅと思わずかまえてしまう質問を私に投げかけながら凄い…

世界が終わる前に BISビブリオバトル部/山本弘

このたび市立図書館がはじめて「ビブリオバトル」を開催するようで、図書館入り口の目立つ本棚に参加者募集のチラシとビブリオバトル関連本を設置しているのですが、なぜ「BISビブリオバトル部」シリーズがそこにないんじゃぁぁ〜と不思議。司書さんに聞いた…

ゴッド・ガン/バリントン・J・ベイリー

ブログを読んでくださる皆様、あけましておめでとうございます。はてなブログ4年目です。この半年間は本職の仕事が忙しすぎて、どうしても裁縫箱とミシンをだすのが億劫になり、針仕事は後回しで積ん読消化に専念していました。積ん読なんて老後の楽しみにと…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーRogue One: A Star Wars Story

劇場で2D吹き替え版を娘と一緒に見る。 「ローグ・ワン」を見た後は、すっげぇぇー!と絶賛するか、なんか違う…と困惑するか、ドニーさんフォ〜!に分かれるかだそうですが、私は「ドニーさん」派です。 ドニー・イェンが「フォースと共にあらんことを」って…

新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス/池上彰 佐藤優

池上彰&佐藤優対談集第3弾、今回はリーダー論がテーマです。アメリカの大統領選前の10月に出版されてますが、(先日読んだ町山さんの本もそうだけど)もうトランプ大統領を予言しているかのようで、トランプはなるべくしてなったんだなと読んだら思わざるを…

最も危険なアメリカ映画/町山智浩

「ハリウッド映画から見る、アメリカの病理」ということで、映画評論家町山さんによる、本当は怖いハリウッド映画本。 正直、知らない映画ばかりだったし、映画の紹介よりも、差別!差別!なアメリカの深い闇に (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしながら読みました…

年月日/閻連科

「愉楽」の閻連科の中編。私は閻連科の作品を読むのは初めてで、どんな作風の方なのか知らなかったのですが、これはじわじわくる良作でした。 日照りが続き、村人たちが逃げ出した山間の村で、盲いた犬とトウモロコシの苗を守る先じいのお話。「」(かっこ)を…

ケルアックに学べ 「オン・ザ・ロード」を読み解く6つのレッスン/ジョン・リーランド

原題は「Why Kerouac Matters」(なぜケルアックが気になるのか)。そう、「オン・ザ・ロード」の良さがさっぱりわかんなくて、もやもやしていてずっと気になっているんだよ、と読んでみました。翻訳も上手いのか、とても読みやすかったです。 「オン・ザ・…

逆まわりの世界/フィリップ・K・ディック

ここ10年ほどかけて書店と古本屋でディック本をせっせと買い集めてきたけれど、どうしても出会えなかった文庫の1冊がこれ。そしてAmazon経由の中古書サイトで1円でした。1円…1円なのか。送料の方が高いねん。でも古本屋をめぐるガソリン代を考えると、もう残…

惑星カレスの魔女/ジェイムズ・H・シュミッツ

商船の船長パウサートは、偶然出会った惑星カレスの魔女である幼い三姉妹を奴隷の身分から助けだし、無事にカレスに送り届けるが、銀河帝国とカレスの騒動に巻き込まれ…というスペースオペラ。おひとよし船長と三姉妹の次女ゴスの息の合ったコンビも楽しい。…

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)/大森望編

時間SFのアンソロジー。時間ロマンス、奇想、時間ループをテーマにした13篇。これを読んでから、私はタイムスリップか歴史改変物の方が好きかもと気がつきました。ループものって主人公の心情に共感しすぎて辛くなってきます。外国ではマイナーだけど、日本…

火星のタイムスリップ/フィリップ・K・ディック

火星の植民地では常に水不足。新鮮な食品も地球からの密輸に頼り、スクールでは悪い刷り込み教育をしていて、精神病患者が急増、生まれてくる子供達は自閉症だらけ。そんな不毛な火星で唯一巨額な富を築き上げている水利組合の組長アーニーは、国連の火星再…

FAKE

6月に公開から4ヶ月遅れでようやく我が町の映画館にもきてくれました。1日2回の上映で中々仕事の都合で観にいけず、ようやくレイトショー最終日に駆け込み。観客はカップルと、お兄さんと美人なお姉さんと私の4人。美人なお姉さん、エンドロール始まっ…

ライズ民間警察機構―テレポートされざる者・完全版/フィリップ・K・ディック

テレポート装置<テルポー>を使って瞬時にフォマルハウト第9惑星に移住を始めた人類。しかしこの装置を利用するとなぜか片道通行しかできず、フォマルハウトからの通信では、ここは地上の楽園と伝えてくるが、一体現地で何が起きているのか…というお話。 …

カエアンの聖衣/バリントン・J・ベイリー

カエアン製のスーツを着ると宇宙最強になれる。そんな超レアなスーツを求めてザイオードの密輸貿易業者達は難破したカエアンの宇宙船にたどり着くが…。さらに宇宙では巨大宇宙服を身に覆うロシア人のソヴィアと、サイボーグとなった日本人ヤクーサ・ボンズと…

字幕屋の気になる日本語/太田直子

映画は字幕派なので、何度か見かけた字幕さんの名前だなと、このエッセイを手に取りました。本書は3部構成になっていて、まずその一が「字幕屋の気になる日本語」新聞コラムの連載分です。 私的な話を挟みますが、つい最近子供と一緒に山歩きと古い銀鉱跡を…

それっ!日本語で言えばいいのに!!/カタカナ語研究会議監修

あえてカタカナ語を使うことで、言った本人は満足感たっぷりなのでしょうが、想いを伝えることの基本を忘れている人が、最近、多いような気がします。 私は不定期でちょっとしたパソコン関係のお仕事をしているもので、次々と登場するパソコン用語&IT用語に…

ドクター・ブラッド・マネー博士の血の償い/フィリップ・K・ディック

1981年、火星に向けてデンジャーフィールド夫婦がロケットで飛び立った日、地球では世界核戦争が勃発した。衝撃でロケットは地球を回る衛星と化し、デンジャーフィールドの宇宙からのラジオ放送だけが、荒廃した地球の生き残りの人びとの癒やしとなる、とい…

俺たちのBL論/サンキュータツオ・春日太一

時代劇研究家の春日太一さんが、芸人サンキュータツオさん語るBL論に導かれ、おそるおそるBL世界の扉を開き、ひらめき!納得!から自己分析にまで至り、チャクラが覚醒して解脱し、最終的にはタツオ氏を超えていくという驚異の対談集。中々ここまで明け透け…

オン・ザ・ロード/ジャック・ケルアック

ヒッピーやカウンターカルチャーの誕生を促したというビート文学の代表作、「オン・ザ・ロード」を新訳で読んでみました。 若き作家サル・パラダイスとワイルドで破天荒なディーン・モリアーティがアメリカ大陸を横断する旅に出る話。 アメリカ大陸横断とい…

シン・ゴジラ

子供の頃に弟と見た84年版ゴジラ、次作のビオランテでものすごい衝撃を受けてゴジラ好きになったものの、その後の平成ゴジラシリーズはいまいち期待はずれで、でもハリウッドならやってくれるはずだと、彼氏(今の夫)とのデートにエメリッヒ版ゴジラを選択…

奇界紀行/佐藤健寿

写真家・佐藤健寿氏の写真集「奇界遺産」も、世界中の奇抜な写真と共に紹介されるキャプチャを読むのが楽しいのですが、紀行文のエッセイ集もなかなか読み応えがありました。 「奇界遺産」と出会った衝撃から佐藤氏が関わる深夜番組の「クレイジージャーニー…

ジュピター/Jupiter Ascending

いつのまにか兄弟→姉弟→そしてウォシャウスキー姉妹になっているぞ(^^;)すごいな。 マッチョでガチンコな「マトリックス」から、随分と乙女な感じになってきました。シカゴで家事代行サービスの仕事をしているヒロインが、実は宇宙を支配する王朝の女王だっ…