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本棚の隣で針仕事

雪国在住。積ん読本と図書館通い、 録画した映画、買いためた布や手芸用品をどうするかの記録。

謎の独立国家ソマリランド/高野秀行

アフリカ大陸北東部、アフリカの角と呼ばれる地域に位置するソマリアは、現在、壮絶「北斗の拳」状態の戦国南部ソマリアと、海賊プントランドと、奇跡のハイブリッド民主主義国家の「ラピュタ」ソマリランドにわかれている。 この本は、そんなソマリランドに…

シェル・コレクター/アンソニー・ドーア

アンソニー・ドーアの処女短篇集。確かに文体のリズム感や、その場にいるような感覚におちいる情景描写は最新作「すべての見えない光」のほうが優っていますが(当たり前)、この短篇集を20代の若さで!という、繊細な物語を綴る力に恐れ入りました。傷つい…

ボタンの整理

ブログタイトルに針仕事と入れておきながら、大分ご無沙汰な針仕事ですが、たまりにたまったボタンを整理しています。 自分や家族の服を処分するときに、とって瓶に貯めているボタン。そんなのとっといてどうすんだとは思うのですが、亡くなった祖母がやって…

メアリと巨人/フィリップ・K・ディック

ディック初期の<普通>小説。そう、これには他惑星に移住とか、タイムマシーンとか、偽世界なんてモチーフは出てこないんです。二十歳の女の子とレコード屋のおっちゃんの恋の物語! ディックの小説で女の子が主人公ってのも珍しいし、大体が会話文で進んで…

パンドラの少女/M・R・ケアリー

奇病の爆発的な蔓延“大崩壊”から二十年。人間としての精神を失い、捕食本能に支配された“餓えた奴ら”により、文明世界は完全に崩壊していた―。わずかな生存者たちは、ロンドン北の軍事基地で、半分人間、半分ゾンビ状態にある子供たちを利用し、治療法を見つ…

メモリー・ウォール/アンソニー・ドーア

アンソニー・ドーアの「すべての見えない光」を読み終えて、その前に出版された短篇集「メモリー・ウォール」を借りてきました。短いけれど厚い6つの物語。自然の中が舞台で、におい、光、植物や虫と鳥の描写なども入れてくるのでその場にいるかのような錯覚…

移民の宴 日本に移り住んだ外国人の不思議な食生活/高野秀行

録り溜めた深夜テレビ番組「クレイジー・ジャーニー」をひたすら見て消化しているこの頃、高野秀行氏もその番組で知りました。番組内で「ちっとも本が売れない」とぼやいていましたが、この人の本すんごく面白いよ!某百田氏の本よりこういう本がベストセラ…

空間亀裂/フィリップ・K・ディック

西暦2080年、地球は人口爆発に陥り、史上初の黒人大統領候補ブリスキンは惑星植民計画の再開を宣言するが…というお話。 ディック60年代玉石混淆の「石」の方も大体読み進みました。巻末の解説で「十段階で二点」って、もう何回見たことか。いいの、それでも…

すべての見えない光/アンソニー・ドーア

第二次世界大戦時のフランス、サン・マロを舞台に、ドイツの少年兵とフランスの盲目の少女との出会いを描く物語。 時間に拘束される長いお仕事が終わったので、こうして本腰を入れて読書ができる歓びをかみしめています。この本はTwitterで話題になっていて…

黒豚姫の神隠し/カミツキレイニー

沖縄+ジャケ買い。 沖縄の離島に住む映画好きの中学生ヨナは、東京からの転校生・波多野清子が歌う姿に一目惚れして、ぜひ映画を撮りたいと思い立つが、偶然、波多野の後ろに怪しい黒い影を見てしまう。「私は黒い豚に呪われている」ー美少女の深まる謎とは…

この世界の片隅に

原作者のこうの史代さんが大好きで、ほぼ全作持っています。この原作の上巻が出た2007年は「夕凪の街 桜の国」が実写映画になって、「夕凪の街 桜の国」も良かったけれど、さらに上をゆくどえらい漫画が出たと衝撃を受けた覚えがあります。でものちにアニメ…

タイタンのゲーム・プレーヤー/フィリップ・K・ディック

ヴァグと呼ばれるタイタン星生物との戦いに敗れ、ヴァグに支配された地球人類。戦争により人口が激減し、さらに化学兵器の影響で極端に出生率が低下。一部の特権階級の人のみヴァグが持ち込んだ<ゲーム>で自分たちの土地を賭けたプレイに興じている…という…

翼を持つ少女 BISビブリオバトル部/山本弘

第3作目にあたる「世界が終わる前に」を読み終えた後に、娘が興味を持って1作目の「翼を持つ少女」を図書館で借りてきてくれました。「この『同人誌』って何?」「『BL』って何のこと?」など、おおぅと思わずかまえてしまう質問を私に投げかけながら凄い…

世界が終わる前に BISビブリオバトル部/山本弘

このたび市立図書館がはじめて「ビブリオバトル」を開催するようで、図書館入り口の目立つ本棚に参加者募集のチラシとビブリオバトル関連本を設置しているのですが、なぜ「BISビブリオバトル部」シリーズがそこにないんじゃぁぁ〜と不思議。司書さんに聞いた…

ゴッド・ガン/バリントン・J・ベイリー

ブログを読んでくださる皆様、あけましておめでとうございます。はてなブログ4年目です。この半年間は本職の仕事が忙しすぎて、どうしても裁縫箱とミシンをだすのが億劫になり、針仕事は後回しで積ん読消化に専念していました。積ん読なんて老後の楽しみにと…

ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリーRogue One: A Star Wars Story

劇場で2D吹き替え版を娘と一緒に見る。 「ローグ・ワン」を見た後は、すっげぇぇー!と絶賛するか、なんか違う…と困惑するか、ドニーさんフォ〜!に分かれるかだそうですが、私は「ドニーさん」派です。 ドニー・イェンが「フォースと共にあらんことを」って…

新・リーダー論 大格差時代のインテリジェンス/池上彰 佐藤優

池上彰&佐藤優対談集第3弾、今回はリーダー論がテーマです。アメリカの大統領選前の10月に出版されてますが、(先日読んだ町山さんの本もそうだけど)もうトランプ大統領を予言しているかのようで、トランプはなるべくしてなったんだなと読んだら思わざるを…

最も危険なアメリカ映画/町山智浩

「ハリウッド映画から見る、アメリカの病理」ということで、映画評論家町山さんによる、本当は怖いハリウッド映画本。 正直、知らない映画ばかりだったし、映画の紹介よりも、差別!差別!なアメリカの深い闇に (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブルしながら読みました…

年月日/閻連科

「愉楽」の閻連科の中編。私は閻連科の作品を読むのは初めてで、どんな作風の方なのか知らなかったのですが、これはじわじわくる良作でした。 日照りが続き、村人たちが逃げ出した山間の村で、盲いた犬とトウモロコシの苗を守る先じいのお話。「」(かっこ)を…

ケルアックに学べ 「オン・ザ・ロード」を読み解く6つのレッスン/ジョン・リーランド

原題は「Why Kerouac Matters」(なぜケルアックが気になるのか)。そう、「オン・ザ・ロード」の良さがさっぱりわかんなくて、もやもやしていてずっと気になっているんだよ、と読んでみました。翻訳も上手いのか、とても読みやすかったです。 「オン・ザ・…

逆まわりの世界/フィリップ・K・ディック

ここ10年ほどかけて書店と古本屋でディック本をせっせと買い集めてきたけれど、どうしても出会えなかった文庫の1冊がこれ。そしてAmazon経由の中古書サイトで1円でした。1円…1円なのか。送料の方が高いねん。でも古本屋をめぐるガソリン代を考えると、もう残…

惑星カレスの魔女/ジェイムズ・H・シュミッツ

商船の船長パウサートは、偶然出会った惑星カレスの魔女である幼い三姉妹を奴隷の身分から助けだし、無事にカレスに送り届けるが、銀河帝国とカレスの騒動に巻き込まれ…というスペースオペラ。おひとよし船長と三姉妹の次女ゴスの息の合ったコンビも楽しい。…

ここがウィネトカなら、きみはジュディ 時間SF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)/大森望編

時間SFのアンソロジー。時間ロマンス、奇想、時間ループをテーマにした13篇。これを読んでから、私はタイムスリップか歴史改変物の方が好きかもと気がつきました。ループものって主人公の心情に共感しすぎて辛くなってきます。外国ではマイナーだけど、日本…

火星のタイムスリップ/フィリップ・K・ディック

火星の植民地では常に水不足。新鮮な食品も地球からの密輸に頼り、スクールでは悪い刷り込み教育をしていて、精神病患者が急増、生まれてくる子供達は自閉症だらけ。そんな不毛な火星で唯一巨額な富を築き上げている水利組合の組長アーニーは、国連の火星再…

FAKE

6月に公開から4ヶ月遅れでようやく我が町の映画館にもきてくれました。1日2回の上映で中々仕事の都合で観にいけず、ようやくレイトショー最終日に駆け込み。観客はカップルと、お兄さんと美人なお姉さんと私の4人。美人なお姉さん、エンドロール始まっ…

ライズ民間警察機構―テレポートされざる者・完全版/フィリップ・K・ディック

テレポート装置<テルポー>を使って瞬時にフォマルハウト第9惑星に移住を始めた人類。しかしこの装置を利用するとなぜか片道通行しかできず、フォマルハウトからの通信では、ここは地上の楽園と伝えてくるが、一体現地で何が起きているのか…というお話。 …

カエアンの聖衣/バリントン・J・ベイリー

カエアン製のスーツを着ると宇宙最強になれる。そんな超レアなスーツを求めてザイオードの密輸貿易業者達は難破したカエアンの宇宙船にたどり着くが…。さらに宇宙では巨大宇宙服を身に覆うロシア人のソヴィアと、サイボーグとなった日本人ヤクーサ・ボンズと…

字幕屋の気になる日本語/太田直子

映画は字幕派なので、何度か見かけた字幕さんの名前だなと、このエッセイを手に取りました。本書は3部構成になっていて、まずその一が「字幕屋の気になる日本語」新聞コラムの連載分です。 私的な話を挟みますが、つい最近子供と一緒に山歩きと古い銀鉱跡を…

それっ!日本語で言えばいいのに!!/カタカナ語研究会議監修

あえてカタカナ語を使うことで、言った本人は満足感たっぷりなのでしょうが、想いを伝えることの基本を忘れている人が、最近、多いような気がします。 私は不定期でちょっとしたパソコン関係のお仕事をしているもので、次々と登場するパソコン用語&IT用語に…

ドクター・ブラッド・マネー博士の血の償い/フィリップ・K・ディック

1981年、火星に向けてデンジャーフィールド夫婦がロケットで飛び立った日、地球では世界核戦争が勃発した。衝撃でロケットは地球を回る衛星と化し、デンジャーフィールドの宇宙からのラジオ放送だけが、荒廃した地球の生き残りの人びとの癒やしとなる、とい…

俺たちのBL論/サンキュータツオ・春日太一

時代劇研究家の春日太一さんが、芸人サンキュータツオさん語るBL論に導かれ、おそるおそるBL世界の扉を開き、ひらめき!納得!から自己分析にまで至り、チャクラが覚醒して解脱し、最終的にはタツオ氏を超えていくという驚異の対談集。中々ここまで明け透け…

オン・ザ・ロード/ジャック・ケルアック

ヒッピーやカウンターカルチャーの誕生を促したというビート文学の代表作、「オン・ザ・ロード」を新訳で読んでみました。 若き作家サル・パラダイスとワイルドで破天荒なディーン・モリアーティがアメリカ大陸を横断する旅に出る話。 アメリカ大陸横断とい…

シン・ゴジラ

子供の頃に弟と見た84年版ゴジラ、次作のビオランテでものすごい衝撃を受けてゴジラ好きになったものの、その後の平成ゴジラシリーズはいまいち期待はずれで、でもハリウッドならやってくれるはずだと、彼氏(今の夫)とのデートにエメリッヒ版ゴジラを選択…

奇界紀行/佐藤健寿

写真家・佐藤健寿氏の写真集「奇界遺産」も、世界中の奇抜な写真と共に紹介されるキャプチャを読むのが楽しいのですが、紀行文のエッセイ集もなかなか読み応えがありました。 「奇界遺産」と出会った衝撃から佐藤氏が関わる深夜番組の「クレイジージャーニー…

ジュピター/Jupiter Ascending

いつのまにか兄弟→姉弟→そしてウォシャウスキー姉妹になっているぞ(^^;)すごいな。 マッチョでガチンコな「マトリックス」から、随分と乙女な感じになってきました。シカゴで家事代行サービスの仕事をしているヒロインが、実は宇宙を支配する王朝の女王だっ…

ジプシーのとき/Dom za vešanje

とうとうTSUTAYA発掘良品のラインアップに!待ってましたクストリッツァ監督作品、こうして再評価されるのは嬉しいなぁ。ぜひ「パパは出張中!」もお願いしますTSUTAYAさん。学生時代にレンタルビデオで借りて観て以来、久々に観ました。ほとんど話を覚えて…

地球礁/R.A.ラファティ

表紙絵がかわいいじゃん!ということで、前々から気になっていたラファティにチャレンジ。でも仕事が猛烈に忙しい時期に読むもんじゃなかった…。 宇宙の果てから地球にやってきたプーカ人の子供達6人+幽霊1人が、全人類抹殺の旅に出る話。 全人類抹殺ですよ…

アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅

アリス続編を3D吹き替え版で娘と一緒に観ました。本当は、同じ映画館でやっているコーエン兄弟とマイケル・ムーアとクドカンの映画が観たかったけど、渋々付き添い。(ところで森達也監督の「FAKE」は絶対に映画館で観たいんですが、さてうちの街で上映して…

トランプがローリングストーンズでやってきた言霊USA2016/町山智浩

週刊文春で連載の言霊USAも4冊目。3巻目のレディ・ガガに続き、今回はトランプ氏が表紙を飾りましたが、内容にはあまり登場していないです。来年出版される5冊目はトランプ旋風なんだろうなぁ。 相変わらず私が住んでいる近辺の一番大きな本屋まで行って、よ…

新しい本棚

私があんまりにも中古で文庫SFを買い込むものだから、本棚から本が溢れてきたため、なんと旦那さんが廊下に本棚を作ってくれました!週末2日間のDIY。ありがとう!ありがとう! もともと部屋の出入り口だったところを結婚を機に大規模なリフォームしてクロー…

ペンケースと印鑑ケース

お仕事で使うペンケースと印鑑ケースを作りました。 母の着物生地を表裏両方に使ってみましたが、なんだかシンプルすぎて、ば○くさい…気もしないでもない。もっと遊び心を入れても良かったかなぁ。 仕事中にずっと卓上にあるわけですが、あそこ曲がってるし…

不思議のひと触れ/シオドア・スタージョン

図書館で借りて読んでいる最中に、一箱古本市で中古本をゲットして、また最初から読み返していました。河出書房新社の奇想コレクションはホントに素晴らしいですね。 このアンソロジーは特に良かったなぁ。せつなくなったり、笑い転げたり忙しかったです。特…

最後から二番目の真実/フィリップ・K・ディック

第三次世界大戦下、核戦争から地下に逃れた人びとは、戦闘用ロボットの生産を続けていた。しかし本当は15年前に戦争は終わっていて、一部の特権階級が地上を支配し、地下の民へは情報操作によって偽りの真実が伝えられていたのだった…という話。 地下民が重…

キッチンミトン

鍋つかみを新しく作りました。同じパターンで3度目、つかむところに刺し子を入れて補強しています。ミトンなんて100均で安く買えるんだけど、好きな布で作りたいじゃないですか。この生地は学生の頃に八王子の手芸店で買ったはず。和風で地味だなーホント黒…

一箱古本市

こどもの日だというのに、子供を旦那にぶん投げて、遠出して一箱古本市に行ってきました。3年ぶりぐらいに行けたよ、ママン。 売っている本も店主の趣味が見えて楽しいものですが、創意工夫をこらした雑貨を見るのも楽しみですね。切手を売っている人がいて…

インテリジェンスの最強テキスト/手嶋龍一・佐藤優

テッシーと佐藤優の「インテリジェンス対論3部作」の続きは、対談集ではなく論考形式でした。ハードカバーになって地図も年表も用語解説もついていてとても内容が充実していて良かった。私の日常生活には何もかかわりがないと思われる海外情勢、でも新聞を読…

昔話はなぜ、お爺さんとお婆さんが主役なのか/大塚ひかり

大型連休というものは、おさんどんがさらに忙しくなるだけだなぁ(ぼやき)とあるところからお餅を大量に頂き、正月でもないのに雑煮、納豆餅、きなこ餅と餅三昧の日々を送っています。今日のお昼は力もちラーメンかな…。 さて、こちらの「昔話はなぜ、お爺…

ペーパーカバー

うぅ、スマホで撮ったらいまいちだった。トイレの雑貨を作りました。娘の夏のワンピースにと買っていたけど、当の娘はあれよあれよと成長し作りそびれたまま、でも生地は気に入っているのでペーパーカバーに。わかりづらいけど和風の雲形と鳥の模様です。ペ…

ヴィーナス・プラスX/シオドア・スタージョン

突然、両性具有の理想郷の世界に放り込まれた男性、もとの世界に戻るには、「私たちの世界を評価せよ」と言われ…。同時に50年代アメリカの一般家庭の日常が交互に進む展開。 二十七歳のチャーリーはラブラブな彼女の家から朝帰りして、自宅の階段を上る途中…

巾着ランチバック

母からもらった大量の着物生地の仕分けをしました。シミや痛みが少なく、着物に仕立て直せそうな分をまず選んで、それ以外は義母と叔母とであれにしようこれにしようと相談。 叔母さん「この生地いいわー旦那の弁当袋に。トートバック風で内袋付きにするとめ…